早稲田塾特別公開授業「くらしと経済シリーズ」
早稲田塾で「特別授業」(全6回)が行なわれました。 一昨年に続き、2回目の試みです。(2008.2.10-3.16)
テーマ |
講師 |
|---|---|
| 玄田有史(東京大学社会科学研究所教授) | |
| 斎藤 修(一橋大学教授) | |
| 浅見泰司 (東京大学教授) | |
| 櫻川昌也 (慶應義塾大学教授) | |
| 竹中平蔵 (慶應義塾大学教授) | |
| 花堂靖仁(早稲田大学ビジネススクール教授) |
コーディネーター 堀岡治男(経済知力フォーラム専務理事)
「知的資本経営とは」
2008年03月16日(日) 花堂靖仁・早稲田大学ビジネススクール教授
2008 年3月 16 日(日)の午後、第6回目の授業が早稲田塾秋葉原校で行なわれました。
講師は花堂靖仁・早稲田大学ビジネススクール教授、テーマは「くらしと企業」。
パワーポイントを使って始まった授業の1枚目のスライドを見てびっくり。「伊勢神宮と式年遷宮を知っていますか」とあったからです。企業と伊勢神宮の式年遷宮はどのような関係にあるのか、疑問顔の生徒たちに、花堂先生は次のように説明しました。
20 年に一度、お社からさまざまな道具まですべてのものをまったく同じように作り直す。しかも、材料は近隣から調達する。つまり、伊勢神宮は世界でも希有な循環型社会を実現していて、いまの企業社会を考えるうえでも重要だということ。
もう一つ重要なことは、式年遷宮が約 1300 年も続いていること。当然のことながら、そんな長い年月がたつと、同じ原料や材料が揃うとはかぎらない。同じ物を作るための「制約」があるということで、 そういうなかから工夫が生まれる。そして、企業におけるイノベーションもさまざまな制約のなかから生まれてくる、と。
次いで、「企業」と「市場」の説明に移り、大学院レベルの授業がわかりやすい言葉で展開されました。「企業」とはさまざまな利害関係者(ステークホルダー) との関わりあいのなかからモノやサービスを作り出していく存在であること。モノやサービスの交換の場である「市場」では、相対取引が行なわれる時代、紙ベー スの情報をもとに遠隔取引が行なわれる時代を経て、いまや電子媒体を使ったインタラクティブの情報をもとにした遠隔取引が展開される時代になっていること、 などなど。
最後に、企業とステークホルダーとの間には常にパーセプションギャップがあり、情報公開が必要であることと、その際に人間がもつ潜在能力などの「知的資産」をどのように「見える化」するかが重要であることなどが説明されました。
授業終了後は、全6回の授業に出席した生徒に「修了証書」が手渡され、 6週間にわたった「早稲田塾公開特別授業」は幕を閉じました。(堀岡治男)
(6/6)
