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    早稲田塾特別公開授業「くらしと経済シリーズ」

    早稲田塾で「特別授業」(全6回)が行なわれました。 一昨年に続き、2回目の試みです。(2008.2.10-3.16)

    テーマ
    講師
    玄田有史(東京大学社会科学研究所教授)
    斎藤  修(一橋大学教授)
    浅見泰司 (東京大学教授)
    櫻川昌也 (慶應義塾大学教授)
    竹中平蔵 (慶應義塾大学教授)
    花堂靖仁(早稲田大学ビジネススクール教授)

    コーディネーター 堀岡治男(経済知力フォーラム専務理事)

    「くらしと人口」

    2008年02月17日(日) 斎藤修・一橋大学教授

    2008 年2月 17 日(日)の午後、早稲田塾秋葉原校で行なわれた第2回目の授業が行なわれました。 。
    講師は斎藤修・一橋大学教授、テーマは「くらしと人口」。

    「少子化」とは、出生率が下がり、子どもの数が減ること。「高齢化」とは、死亡率が下がって高齢者が増えること――この当たり前のことを人類の長い「歴史」のなかで捉えるとどういうことが見えてくるのか。それが、今回の斎藤先生の授業のテーマでした。

    まず、韓国やイタリアなどでも日本と同様に、あるいは日本以上に少子化は進んでいること、世界中で「多産多死」から「少産少死」へと急激な変化が起きていること、近代以前の社会の出産数と結婚年齢を見ると、西欧では出産数が多く結婚年齢が高いのに比べて、日本では出産数が少なく結婚年齢が低いことなど、通常マスコミなどで騒がれている「少子化」問題のイメージとは違う事実が統計数字で示されました。

    また、人口減少はいまに始まったことではなく、たとえば江戸時代の後半の東北のある藩では、少子化対策として「赤子養育法」がとられていたことなど、興味深い歴史的事実も紹介されました。

    一方、高齢化については、 2006 年生命表でみると 75 歳時の平均余命が男性 11.3 歳、女性 15.0 歳というように、定年後 20 年以上生き続ける社会が到来していると指摘。これはわずかこの2世代の間に起きた歴史上はじめての出来事で、いまの社会経済システムでは対応できず、働き方や人生の過ごし方に関して、これまでとはまったく違う発想が必要だと力説されました。

    後半では、食生活と人口問題、食糧不足が人口に与える問題についてなどの質問がでました。全般的に本格的な専門家による大学での講義のような雰囲気で、生徒の感想文にも「普段テレビなどで伝えられているものとは別の視点で考えると違ったことが見えてくる」「大学でどういうことを学ぶのかがわかった」などと書かれていて、「満足度」の高い授業でした。


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