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    京都市立西京高校付属中学「特別授業」

     10月後半から11月後半にかけて、京都市立西京高校付属中学で「特別授業」が行なわれた。
     10月23日、25日、27日は、昨年の「特別授業」で「経済のしくみ」を学んでいる3年生が対象。
    「グローバリゼーションと経済」を大テーマにして、A組は「金融危機」、B組は「中国経済」、
    C組は「地球温暖化問題」について勉強した。
     11月11日、19日、26日、27日は、2年生を対象に、全員が「イントロダクション」を学んだあと、
    B組が「仕事」、C組が「金融」、A組が「環境」についてそれぞれ勉強した。

    テーマ
    講師
    地主敏樹(神戸大学経済学部教授)
    内藤登世一(京都学園大学経済学部教授)
    篠原総一(同志社大学経済学部教授)
    篠原総一(同志社大学経済学部教授)
    大竹文雄(大阪大学社会経済研究所教授)
    野間敏克(同志社大学政策学部教授)
    植田和弘(京都大学経済学部教授)

    コーディネーター 堀岡治男(経済知力フォーラム専務理事)

    「仕事の経済学」

    2008年11月19日(水) 大竹文雄・大阪大学社会経済研究所教授

     11月19日(水)の5限目(13:20-14:10)と6限目(14:20-15:10)はB組の「仕事の経済学」。講師は、大阪大学社会経済研究所教授の大竹文雄先生。
     まず、小学生・中学生・高校生、そして大人が「なりたい職業」についての調査から、小・中学生では男子「野球選手・サッカー選手」、女子「保育士・幼稚園の先生」であり、高校生では男女とも「学校の先生」、大人は「医者」や「看護師」であることを紹介。次いで、それぞれの職業の年代別年収のデータを見ながら、若い時の所得はそれほど変わらないが、将来的には職業によって所得が大きく異なると解説。

     後半は、「大学に行くことは得か」というテーマ。大学に行く「費用」としては、入学金や授業料だけではなく、もし高卒で働いていたら稼ぐことができたかもしれない4年間の所得(放棄した所得)も入れて考えるべきだと説明。
     そして、大卒と高卒の生涯賃金の格差が約7500万円なので、大学教育の費用(放棄所得も含む)がそれ以下であれば「大学に行くことが得」だということになるかもしれない。そう説明したうえで、大竹先生は、「本当にそれでいいの?」と質問。
     そして、現在の賃金(50万円)と将来の賃金(50万円)は必ずしも同じ価値ではないとして「割引現在価値」という考え方を説明し、将来の所得は割り引いて考える必要があるとした。 「割引率」の話はさすがに難しかったらしく、授業終了後には、教壇の周りに集まった生徒に囲まれて、大竹先生は数値を使ってわかりやすく説明していた。
     ある生徒の感想は、「僕を経済の世界に連れて行ってくださった大竹先生、ありがとうございました。」


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