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    京都市立西京高校付属中学「特別授業」

     10月後半から11月後半にかけて、京都市立西京高校付属中学で「特別授業」が行なわれた。
     10月23日、25日、27日は、昨年の「特別授業」で「経済のしくみ」を学んでいる3年生が対象。
    「グローバリゼーションと経済」を大テーマにして、A組は「金融危機」、B組は「中国経済」、
    C組は「地球温暖化問題」について勉強した。
     11月11日、19日、26日、27日は、2年生を対象に、全員が「イントロダクション」を学んだあと、
    B組が「仕事」、C組が「金融」、A組が「環境」についてそれぞれ勉強した。

    テーマ
    講師
    地主敏樹(神戸大学経済学部教授)
    内藤登世一(京都学園大学経済学部教授)
    篠原総一(同志社大学経済学部教授)
    篠原総一(同志社大学経済学部教授)
    大竹文雄(大阪大学社会経済研究所教授)
    野間敏克(同志社大学政策学部教授)
    植田和弘(京都大学経済学部教授)

    コーディネーター 堀岡治男(経済知力フォーラム専務理事)

    「世界の貿易と中国経済」

    2008年10月27日(月) 篠原総一・同志社大学経済学部教授

     10月27日(月)の5限目(13:20-14:10)と6限目(14:20-15:10)はB組の「世界の貿易と中国経済」。
     講師は、同志社大学経済学部教授の篠原総一先生。
     篠原先生はまず、「日本はどのような財を輸入し、輸出しているか」と質問。日本は、石油、鉄鉱石、食糧、衣類などを輸入し、自動車、家電、半導体、機会などを輸出していて、日本の経済(私たちの暮らし)は輸入なしでは成り立たないし、外国の経済(外国の人々の暮らし)も日本からの輸出なしでは成り立たないことを、財務省貿易統計データを使って説明する。
     ではなぜ貿易をするのかと問いかけ、それぞれの国は「外国に比べて相対的に得意なモノを輸出し、相対的に不利なモノを輸入する」ことで、それぞれの国がメリットをうけるという「比較優位の原理」を解説。また、同じようなモノを輸出すると同時に輸入している結果として消費の多様性を享受することができるとした。

     後半は、日本と中国との貿易が増えた理由について。日本と近いことと、労働コストが安いことがその大きな理由で、「日本企業が進出して、中国で生産する。生産に必要な機械や原材料などは日本から輸出し、中国で生産した製品を日本や欧米に輸出している」と説明。さらに、縦軸に付加価値をとり横軸に生産工程をとって描かれる「スマイルカーブ仮説」の解説。「生産開発からパーツ生産、加工組立、ソフトウエア開発までの付加価値の大きさを曲線で描くと笑った口元に見える」という説明に、生徒たちは興味津々。数週間後に迫った「上海研修旅行」を前に、ある生徒の感想は――「スマイルカーブ仮説をというのを知って、中国の経済は成長しているのに(一人当たり国民所得)が上がらない理由がわかりました」。


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