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    京都市立西京高校付属中学「特別授業」

     10月後半から11月後半にかけて、京都市立西京高校付属中学で「特別授業」が行なわれた。
     10月23日、25日、27日は、昨年の「特別授業」で「経済のしくみ」を学んでいる3年生が対象。
    「グローバリゼーションと経済」を大テーマにして、A組は「金融危機」、B組は「中国経済」、
    C組は「地球温暖化問題」について勉強した。
     11月11日、19日、26日、27日は、2年生を対象に、全員が「イントロダクション」を学んだあと、
    B組が「仕事」、C組が「金融」、A組が「環境」についてそれぞれ勉強した。

    テーマ
    講師
    地主敏樹(神戸大学経済学部教授)
    内藤登世一(京都学園大学経済学部教授)
    篠原総一(同志社大学経済学部教授)
    篠原総一(同志社大学経済学部教授)
    大竹文雄(大阪大学社会経済研究所教授)
    野間敏克(同志社大学政策学部教授)
    植田和弘(京都大学経済学部教授)

    コーディネーター 堀岡治男(経済知力フォーラム専務理事)

    「地球温暖化を防ぐには?」

    2008年10月24日(金) 内藤登世一・京都学園大学経済学部教授

     10月24日(金)の5限目(13:20-14:10)と6限目(14:20-15:10)はC組の「地球温暖化を防ぐ
    には?」。講師は、京都学園大学経済学部教授の内藤登世一先生。
     前半の授業では、地球温暖化の証拠と、日本への影響について考えた。
    内藤先生はまず、「地球温暖化は本当に起こっているのか?」と質問。生徒の答えを受けて、炭素(C)排出量が過去50年間で4倍に増加したこと、過去100年間で平均気温が0.56度上昇して、10~20センチの海面上昇が起きていることなどを説明。また、地球温暖化によって漁業や農業に大きな被害が出るだけではなく、海面上昇によって沖ノ鳥島が水没すれば日本の排他的経済水域が約40万平方キロ消失してしまうことや、
    さまざまな疾病の流行が起きるだろうと警告した。

     後半の授業は、環境問題の経済学。まず、医学を例にとって「環境政策」について説明。
    つまり、医学では人体のメカニズムを分析し、病気の原因を突き止めて、処方箋を出すように、経済学では経済社会のメカニズムを分析し、経済(環境)問題の原因を特定して、適切な処方箋(=政策)を提案する。経済学の分析によれば、地球環境問題の原因は市場がうまく働かないことにあり、その理由は、環境という資源がタダで提供されていることにある、と。無料であれば、生産費用が安くなるので過剰に製品が生産され、その結果として過剰なCO2が排出されることになる。
     ではどうすればいいか。内藤先生の質問に、3人の生徒が見事な解決策を提起した。「有料化(環境税や排出権取引)」、「自動車よりも自転車を使ったほうがいいなとみんなが思うような仕組みをつくること」
     そして、「みんなが生活を見直すこと」。 身の回りの環境問題と経済学の関係がよくわかったと、生徒たちも納得顔。
     ある生徒の感想は、「経済学の視点から人々に『~しようかな』と感じる『動機』を考えることが大切だと思いました。」


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