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    大阪府立三島高校「特別授業」

    9月25日、26日、29日の3日間、経済教育ネットワーク(http://www.econ-edu.net)との共催で、大阪府立三島高校での「特別授業」――1年生8クラス全員を対象にした「くらしと経済」と3年生有志の「時事問題」――が行なわれた。昨年に続いて2回目の今回は、まず1年生全員が「経済のしくみ」を学び、次いで各クラスに分かれて、「需要・供給」「政府」「環境」「貿易」の考え方を学ぶという形で行なわれた。社会科担当の松井先生の「時事問題」を受講する3年生(18人)を対象に行なわれた「特別授業」のテーマは「サブプライムローン問題」と「財政問題」。(2008.9.25-9.29)

    テーマ
    講師
    篠原総一(同志社大学経済学部教授)
    清野一治(早稲田大学政治経済学術院教授)
    吉田有里(甲南女子大学人間科学部准教授)
    内藤登世一(京都学園大学経済学部教授)
    槙 太一(京都学園大学経済学部准教授)
    野間敏克(同志社大学政策学部教授)
    西村 理(同志社大学経済学部教授)

    コーディネーター 堀岡治男(経済知力フォーラム専務理事)

    「自由貿易は豊かさに至たる道か?」

    2008年09月29日 槙 太一・京都学園大学経済学部准教授

    29日の6時間目(14:10-15:00)は8組、7時間目(15:10-16:00)は3組の「特別授業」が行なわれた。講師は京都学園大学経済学部准教授の槙太一先生、テーマは「自由貿易は豊かさに至たる道か?」
     槙先生はまず、世界と日本の貿易額は右肩上がりに増えていることなどをグラフで紹介。そして、儲けているのは先進国の大企業だけだとか、先進国と途上国の所得格差を拡大させるという自由貿易否定論は間違いであり、自由貿易は人々を豊かにするものだとして、各国が得意とするモノの生産を行ない、それを外国に売り(=輸出し)、稼いだおカネで外国からモノを買う(=輸入する)ことによって理想的な「国際分業」が実現すると説明。

     次いで、貿易が行なわれない場合には「生産した分だけしか消費できない」のに対して、貿易を行なえば「生産と消費が分離されて、理想的な消費を実現できる」ことを、具体的数値例を使って解説するとともに、もちろん自由貿易にも問題がないわけではないとしたうえで、貿易障壁がある場合には理想的な消費が実現できないと解説。

     最後に、日本とフィリピンのEPA(経済連携協定)批准問題を取り上げて、看護師・福祉介護士受け入れ問題など、日比EPAの内容や反対意見を紹介。貿易の利益の説明では普段は見慣れないグラフや座標が使われたりしたが、終了後の生徒の感想は――「集中できた」「ニュースで聞いたことがある問題が理解できた!」と好評だった。


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